中学生の時、英語の教科書に「May I help you?」って出てきましたよね。
その意味は知っていますか?日本語訳はなんて訳しますか?
「いらっしゃいませ」ですか?
塾に通っていた友人は予習が済んでいたのでしょう。自慢げに「いらっしゃいませだよ!」と私に教えてくれましたし、英語科の先生もその日の授業中「いらっしゃいませですね~」と平然と教えてくれました。
でも、私は「絶対違う」と思っていました。
そして、独学で英会話を習得して、アメリカ人との国際結婚・渡米を果たした今は、この日本語訳は絶対間違っていると更なる自信を持って言う事ができます。
今日は英語勉強中の人・英語が苦手な人・私と同じ感覚を持っていて日本の英語教育における日本語訳に疑問を持っている人に向けてのちょっと真面目な英語の感覚についての話をしようと思います。
Contents
May I help you?は「いらっしゃいませ」ではない
本当に、なぜ、「May I help you?」が「いらっしゃいませ~」と訳されているのか、私には理解が出来ません。
May I help you?という文章の最後を見ればそれって明らかですよね。いらっしゃいませに「?(クエスチョンマーク/はてな)」付きますか?「いらっしゃいませ~?」って言いますか?
言わないですよね(笑)
そう、May I help you?は「いらっしゃいませ」ではありません。
May I help you?の本当の意味

文法的にみるMay I help you?
まず、上記でも説明したように、「?」が付いている時点で、疑問形だということが確定しますよね。
May I help you?は疑問文なんです!(知ってた?w)
「May I~?」というのは丁寧な疑問文に使われる表現なので、「Can I~?」よりも丁寧な表現になります。
「~してもいいですか?」「~しましょうか?」という意味になります。
- 疑問形
- 丁寧な表現
- 「~してもいいですか?」「~しましょうか?」という意味
May I help you?の本当の意味
では、May I help you?の本当の意味って何でしょうか?一つずつ区切ってみていきましょう。
May I(~してもいいですか?)help(助ける)you(あなた)?
=あなたを助けましょうか?(何かできることありますか?)みたいな意味になります。
日本語ちょっと変ですよね?でもそれでいいんです!
日本語でしっくりとくる訳はないので、英語の感覚を身に着けることが一番の英会話習得の近道です!
May I help you?に何と返事すればいいのか?
May I help you?の日本語訳が本当に「いらっしゃいませ~」だとしたら、あなたはそれに何と応えますか?
日本語でいらっしゃいませ~と言われたら、普通みんな何も言わずにシカトするんじゃないですか?
英語圏の国で「May I help you?」をシカトしたら、とっても失礼なお客さんになってしまうので、絶対しないでください!
May I help you?はあなたに向けて投げかけられた疑問文の”会話”です。
疑問文で投げかけられたら応える必要がありますよね?
簡単に考えていいんです。英語だってただの一つの言語なんですから!
でも、英語が苦手な方のために、これを言っておけば大丈夫なフレーズをここに置いておきます(笑)
英語が苦手で話したくない/別にヘルプは必要ないなら
「I’m good. Thank you though.(大丈夫です。でもありがとうございます。)」または「I’m just looking, thank you.(ただ見てるだけなんです、ありがとうございます)」
何か特定の物を探している/ヘルプ助かる!なら
「Thanks! I’m looking for—-(ありがとうございます。~を探しているんです!)→そうすると店員さんが反応してくれます」「Yeah! Do you have—-?(YES!~ってありますか?)」
※どちらもHELPしてもらったことに対するお礼を忘れないようにしましょう!
ここでの学び
- 会話を楽しんで!
- 相手も人間ですよ!
- ただの英語という言語です
- May I help you?は疑問文です!←大事だからもう一回(笑)
May I help you?サービスに対する態度
何度も言いますが、「May I help you?」は疑問文です。
店員さんではありますが、もう一人の人間から発せられた親切なフレーズというのが英語の立ち位置です。
日本のように「お客様は神様」という概念はアメリカには存在しません。
お客さんも店員さんも人同士。親切にし合うこと、マナーや節度を守ることをお互いするのが当たり前です。
May I help you?と親切にも聞いてくれたことに対しての「Thank you」、実際にhelpしてくれた親切なサービスにも「Thank you」を忘れないようにすることがアメリカ人マインドであり、英語マインドです。
May I help you?だけじゃないお店で使われるフレーズ
May I help you?と言われると思って身構えてお店に入ったら、違う英語が出てきておったまげてフリーズしちゃいますか?
私が初めてアメリカに来た時、大学受験を終えて入った大学の英語の授業はとても簡単で、、自分はかなり英語ができるようになったと思っていたのに、英語が全然分からず伸びていた鼻がへし折られた経験があります。
May I help you?以外にもよく使われる店員さんが良いがちなフレーズをまとめておきます。
- What can I help you with?
- What can I get you today?
- Is everything ok?
- Are you looking for—?
他にも沢山ありますが、もう一回言います、全部疑問文です!それに応えればいいだけですよ!(笑)
英語は日本語ではない
「いや、そんなの分かってるよ!」と思いますよね(笑)
でもね、英語が苦手な人って、頭では分かっていても、本当は分かってないんです。
「May I help you?」を「いらっしゃいませ」と訳すことに疑問を抱けた人こそが、これを理解していると言ってもいいかもしれません。
日本語と同じ、言語なんです。
だから、英語にも文化や背景があって、全部完璧に同じ四角にあてはめて訳すことは無理なんです。
同じことを訳すのにも翻訳者によって表現が異なるのはこのためで、翻訳者の人気の差が出るのもそこにあるんだと私は思っています。
翻訳・通訳の難しさ
例えば、英語やアメリカ人の感覚を理解していて自分には問題ではないことも、日本人に訳して伝えた時に角が立つなんて経験ありませんか?
私はあります。
私だけでなく、国際恋愛や結婚をしている方などもそれを強く感じているようです。
私は日本でずっと変わっていると言われてきました。良いのか悪いのか、実の家族にも「ちょっと人と違う」と言われてきました(笑)
だから(?)なのか、そのおかげ(?)で、私はアメリカ人の感覚や英語の感覚が英語を話せない私の家族よりも理解できたみたいです。
でも、家族は英語やアメリカ的感覚が分からないので、私がそのまま英語らしい表現を伝えても理解してもらえない事が多いんです・・・(悲しいです。)
こういう時は、日本人に受け入れてもらいやすいように訳す必要があります。
だから、日本の英語の教科書も「May I help you?」を泣く泣く「いらっしゃいませ」に訳しているのかもしれません。
バイリンガルとしては、習慣や国民性が違うので、英語を話す時は英語スピーカーの気持ち、日本語の時は日本人の気持ちと切り替わってしまうものですし、そうしなければ語学レベルは向上しないと思うんです。
でも、話し手の言いたい事を受け手にすんなり受け入れてもらうためには、そのマインド同士をどこかで妥協しあって着地点を見つけたところで訳さなければいけないんですね。
通訳さん・翻訳家さんて本当にすごいと思いませんか?(笑)
英語センスを磨くには
「May I help you?」を「いらっしゃいませ」と教えられてイラっとした人、疑問に思った人、テストの解答欄に「いらっしゃいませ」と書きたくなかった人(中学時代の私)、英語センス抜群です!(笑)
まずは、教えられる英語に疑問を持ってみましょう。
「この英語の日本語訳はこれです」と言われたことを真に受けず、英語を英語として見る事です。
どんな風にどこで使われるのか、その受け答えはどうするのか、その英語が使われる場面を知るのです!
日本語だってそうやって覚えてきたはずです。
日本語は日本語として覚えてきたのだから、英語も英語として覚えるのです。
- 英語を話す時は英語マインドで!
- 英語は英語として見る!考える!
- 日本語訳を鵜呑みにしない!
英語が苦手だった私が独学で英語・英会話習得した方法をまとめたnoteもあります
==>超効果的な簡単英語勉強法
みなさんは英語脳・英語マインドになれてますか?
クレイジーだと思ってトライしてみてくださいね!きっと英語が上達しますよ♪(ホントだよ!)