国際結婚の離婚率は高い!10組に7組が離婚している!なんて離婚率の話を聞いた事ありませんか?
実は、私もその中の1人です。(笑)1人目のアメリカ人旦那との離婚を経験しています。
実は、「10組に7組が離婚している」というのは事実ではないのですが、ここではその話は割愛。
国際離婚では、2つの国の法律の問題や、海外在住という特殊な環境で頼れる物や人が少なく不安・・という気持ちの問題など、とても大変なイメージを持たれる方も多いと思います。
実際、大変な苦労をして離婚されてる方も沢山いらっしゃいます。
でも、私の場合はそんなに大変ではありませんでした。
Contents
海兵隊のアメリカ軍人男性(元旦那)との出会い

英語を学びたい、でも英会話に通うお金がなかった私は、当時流行り始めていたSNSを使って英語圏出身の人達に英語を教えてもらっていました。
プロフィール写真が顔写真ではない日本が好きそうな人や、顔写真から同年代の優しそうな女性や男性に「英語を勉強してるので友達になってください!」とメールを送りまくって手に入れた友達です(笑)
実際に彼らが日本観光に来た際には案内をしてあげたり、早くからSNSの交流を盛んに行っていて、彼らのおかげで英語力も上がったと思っています。
アメリカ人の元旦那はその中の一人で、日本で米軍としての任期を始めるので友達が欲しい!という日本オタクでした(笑)
アメリカ人の元旦那と日本で国際結婚の手続き!

彼の真面目な一途さが嬉しくて交際を始めた私達ですが、付き合って1年程で結婚を決めてしまいました。

彼も私も日本に住んでいたので、日本の市役所で婚姻届けを出して、彼の所属する米軍基地に結婚の手続きをしに行きました。
- 日本の市役所で婚姻届け提出→簡単
- 在日米軍基地で結婚の手続き(日本で結婚したという報告)→やや大変
この場合の手続きの際は、戸籍謄本や出生証明書(Birth certificate)や、英語訳等、やはり用意する書類が多くなる点で大変だと感じました。
用意する書類等は常に新しい情報を各機関で確認してください。
法改正などでルールは常に変わります。
特に米軍オフィスでは一度の確認で正しい情報が手に入らない場合が多いです。
大使館?米軍オフィス?アメリカでの結婚手続き

日本で国際結婚をした際、私達は①日本、②米軍オフィス、の2つに結婚の手続きや報告をしただけなんです。
ミリタリーの配偶者IDが貰えた
軍のオフィスで結婚手続きをしてその場ですぐにIDを貰う事ができました。
IDがあるので、軍のサービスは全て受けられた
IDは「証明証」です。
軍人と結婚している配偶者ですよ~という証明のIDを持っていれば、医療費、軍施設、ミリタリーディスカウントなどの沢山のミリタリーベネフィットを私も受けることができました。
アメリカ政府から貰える保険金の受取人になった
これもベネフィットの一部ですが、死亡保険金の受取人が私になりました。
離婚後に変えられているかは分かりませんが、「婚姻時に受取人になっていた女性が、元軍人で元旦那さんの男性が亡くなった後で保険金を受け取れた!」という話も聞くので、ちょっと期待しています。
アメリカには彼の配偶者としてVISAで移住した?
アメリカに移住する際も彼の配偶者、妻としてVISAを取得したのですが、「配偶者VISA」でない方が早いからという勧めをどこからか聞いてきた元旦那が別のVISAで申請していました。
それでも、ステータスは婚姻中となっているはずなので、今となっては不明です。
アメリカでの結婚手続きはアメリカ
米軍のオフィスでは「軍の手続きが終わればアメリカで結婚したことになる」と言われたので、簡単だった!もう終わった!とすっかり信じてしまっていました。
でも、本当はアメリカでも彼の出身州で手続きをしなければいけなかったようです。アメリカ大使館で受け付けているものなのでしょうか?
ここでは簡単な離婚のケースを紹介したいので、詳しい話は割愛します。
日本で弁護士ナシで簡単にできた国際離婚の手続き

大変と言われる国際離婚、しかも私達には子供も居たので、よく沢山の方に心配してもらえるのですが、実は私たちは結構簡単に離婚することができました!
たぶん理由はアメリカで結婚していなかったからです。
アメリカ人旦那と日本人妻の離婚の同意
まず、私たちは離婚する事に合意していました。
離婚する、という意思は決まっていましたし、特に元旦那の方は早くしたそうですらありました。
子供を連れての国際離婚、養育費と面会
私達には1歳をすぎた子供が居たので、私としては「離婚なんて何て勝手な!」という思いでした。
養育費と面会のルール
でも、彼の意思が固い様だったので、それなりの責任は取ってもらおうと出来る限り高めに養育費を設定し、円満離婚を望んでいたので養育費を払う限り面会を許可するという条件を出しました。
養育費を払えば面会を許可
彼は離婚後も日本に住む予定だったので、この内容に納得してくれました。
養育費の決め方
結婚していた時は私が全て家計を把握していたので、彼がいくら稼いでいるかは勿論知っていました。
彼の離婚の理由の一つに「遊びたい」「自由になりたい」というような父親・夫としての自覚が足りない気持ちがあるのは明らかでした。
だから、「お前だけ楽にはさせない」との思いで当時の彼の収入内訳では攻めた金額を要求しました。
養育費=収入-家賃-交通費-食費-その他生活費-娯楽の1万
子供が居るのにそれでも離婚したいっていうなら子供の為に払ってと言いました。
それでも、養育費が「子供のためにかかる費用(住居・衣類・食事・教育)総額の補填であること」「二人の子供なのに世話を任せきりにするための私への費用でもあること」を現在も元旦那は理解していません。
だから、「君が仕事を初めてお金に困ってないなら養育費を下げる」等と意味不明な事を言ってきます。
離婚に伴う財産分与
法的な財産分与ではありませんが、夫婦で将来の為に貯めてきたお金を半分もらいました。
- 将来渡米の可能性の為にドルで支給されていたお金は貯めていた
- 私の給料は全額生活費に回していた
夫婦として給料はまとめて管理していたので、私の貯金額がゼロに近く、貯金の半額を貰うことは妥当だと思い請求しました。
理由を言っても「俺のお金だ!」と聞かなかったので大変でした・・・・。
公正証書を司法書士事務所でしっかり作成
国際結婚では、日本の法律とアメリカの法律どちらに従えばいいの?と思いますよね。
国際結婚の場合、どちらにも従う必要があります。住む場所によって変わってしまうから大変ですよね。
でも、私みたいに日本で離婚して、日本に両親共に住んでいる場合は「公正証書」を作る事をオススメします。
でも、これは日本国内でしか効力のないものなので、養育費支払いが滞ったとしても、もし元旦那がアメリカに帰ってしまったら、彼の給料やアメリカの資産から法的に徴収することはできないのです!
離婚の約束を「公正証書」でしておくと日本国内に住んでいる限り法的措置を取る事ができる。
子連れ離婚で一番大切なのは親権の管理!

ハーグ条約
国際離婚で度々問題になるのが「子供の連れ去り」です。
一方の親が子供を連れて自国に戻ったり、他国へ移住してしまい、もう一方の親は子の面会を拒否される、という問題です。
海外旅行・海外移住
このハーグ条約が原因で、国によっては子供の連れ去りを疑われて出入国の際に「渡航同意書」の提出が求められることもあります。
国によっては,一方の親が子を連れて出入国する場合に,渡航同意書の提示を求められることがあります。渡航同意書の要否や内容は,お住まいの国または渡航先の政府機関または在外公館にお問合わせください。なお,日本を出入国する際には,渡航同意書を提示する必要はありません。
※渡航同意書は,一方の親が子を連れて出入国することに,もう一方の親が同意していることを示す書面です。
親権は絶対に渡さない!
アメリカでは多くの場合親権を分け合っています。子どものことで何かを決める場合はいつも両方の親の同意が必要になります。
親権のシェアは、とーーーーっても苦労します。
私の場合、日本の離婚届けでも親権は私が持つと届けていますし、公正証書でも親権は私が持つことを書いてもらいました。
子供と渡米、アメリカに移住した時に用意した「渡航同意書」
離婚後、今の旦那との結婚で渡米した際は「離婚証明書」「公正証書」に加えて「渡航同意書」を持っていきました。
万が一、子供の連れ去りを疑われても安心だと思ったからです。
実際に使う事はなかったのですが、現在も子供の父親である元旦那は日本に住んでいるので、しっかりと「渡航同意書」は保管してあります。
(渡航同意書の有効期限はサイン記入日から1年。※法律家ではないので、弁護士に確認しましょう)
私の場合ですが「渡航同意書」には
- 私(フルネーム)が全親権を持っていること
- 再婚に伴い子供(フルネーム)と渡米することを承認していること
- 日付、サイン
を書いてもらいました。
同意の証拠は多ければ多い方が良いと思ったので、何度も親権が私にあり、私に決定権があることを書類で認めさせました。
法的な効果や書き方は私の場合です。渡航や移住の際の同意に関しては必ず弁護士などに相談してください!
日本で簡単国際離婚の方法
アメリカで結婚していなかった事を知った私達がする事はとても簡単でした。
- 公正証書作成
- 日本の市役所に離婚届を提出
- アメリカ軍に離婚したことを報告(元旦那がやりましたが簡単だったそうです)
元旦那は嫌味な男だったので、米軍のIDもパソコンからポチっとして私のIDを無効にしました。
さいごに
国際離婚の手続き自体は裁判もなく、他の人に比べてとても簡単に済ませることが出来たと思っています。
でも、子供と父親の関係は一生続きますし、離婚して親権を単独所有していても、元旦那との養育費の話や様々な手続き等連絡を取らなくてはいけない場面があります。
その度にイライラしたり、悲しい、嫌な気持ちになったりします。
現在、旦那は私の連れ子である息子の事を愛してくれていますし、養子縁組も検討してくれています。
養子縁組をすれば完全に私達の子どもになるので、元旦那の父親としての法的権利は本当に何もなくなります。
子連れ離婚は、子供をも巻き込む一大トラブルなのだと実感する日々・・・
離婚手続きが簡単に出来たとしても、離婚の後まで離婚が影響する大変なイベントなのです。
離婚を気持ちよくするために法的手続きなどは納得・安心できるように早い段階で行っておくことを強くオススメします!!!