ご存知の方も多いかとは思いますが、2021年に国際離婚をしました。
州によっても法律が異なるアメリカで、条件の異なる国際カップルたちが結婚や離婚をするにあたっては様々な困難があることでしょう。
しかし今回も(あ、バツ2なんですわ。という冒頭から衝撃の告白)すんなり1ヶ月でのスピード離婚プロセスを終えることとなりましたので、ここにご紹介したいと思います。
国際恋愛や結婚・離婚をされている方のお役に少しでも立てれば光栄です。
離婚を決めてから1ヶ月!国際協議離婚の方法プロセス

私たちが離婚ということを本格的に話し合い実行するまで、なんと1ヶ月しかかかりませんでした。
早く済ますことの出来た理由は多分大きく分けて2つ。
- 私たちの間に子供がいなかったこと。
- 財産分与が協議で簡単に行われたこと。
私の場合、一度日本に帰国したので、アメリカで暮らしていた共同名義の持ち家の中の家財道具などの事細かな財産分与をしなくて済みました。
しかし、子供がいる方は養育費や親権、面会頻度、金銭的分担、財産が多ければ多いほど財産分与での話し合いなどで合意に至らず、何年も離婚について弁護士を介して取り組んでいる夫婦(元夫婦と呼ぶべきか…)もいますよね。
実際アメリカでは、離婚協議中という時点から新しいパートナーと人生をスタートさせる人も決して少なくありません。
とはいえ、そういう口実で浮気をする人もいますから注意は必要です。苦笑
私たちが行った国際離婚プロセスはこうです。
- 離婚後の財産分与について話し合う
- オンラインで離婚合意書を作る
- コートハウス(裁判所)に離婚合意書を提出、ファイルする
- 国際離婚ファイナル!裁判所出廷で離婚成立
離婚後の財産分与について話し合う

元旦那さんが「家は売らない。その代わり多めのAlimony(慰謝料みたいなもので、配偶者扶養手当みたいなもの。って言えば良いかなぁ…)をあげるよ!」「車も売らない!」「こんなに譲歩してあげてるのに飲まないなら弁護士立てて戦うか?アーン?」
というので、面倒臭いことが大嫌いなB型女は、必要なものだけ段ボールとスーツケースに詰めて日本へ帰国いたしました。
ここでみなさんに気をつけてほしいのは、法的なアリモニー金額。結婚していた期間によってアリモニーの値段は変わるということ。
家が持ち家であったとしても、ローンの残高や相場などによっても価値が変わってきてしまうので、しっかり分け前を損せずもらいたい!という人は弁護士に相談するのが良さそうです。
また、イリノイの場合、たとえ離婚理由が何であっても相手が不利になることはない法律に数年前に変わったそうで(2022年現在)、離婚前の関係修復努力が求められることもなければ、慰謝料を請求されることもなく、基本的に平等に婚姻関係にあった期間の財産を分配するそうです。
オンラインで離婚合意書を作る

私たちの場合、面倒臭がりのB型女の性格もあってか、すんなり合意がまとまったので、オンラインで合意書を作りました。
二人でオンラインの質問に沿って回答を進めていき、最終的にサイトからEmailに送られてきた書類をコピーするという簡単なものです。
Divorce、Illinoisと検索して一番上に出てきた一番最初のサイトを使うというかなりのズボラぶり。笑
その名も「GetDivorcePapers」←そのままやないかい!
イリノイでの国際協議離婚の際はぜひご活用ください。笑
サイトには2022年7月現在$159と書いてありますが、私の記憶ではそれくらいだったかな〜くらいで覚えていません。(全く役に立たないオンナ)
弁護士費用に比べたら安いですがね、、ふっ。
知人には弁護士費用前払い一括4000ドル払った〜というシングルマザー予備軍が居たりと、アメリカ恐るべしです。
ちなみに、ここでウェブサイトが聞いてくれなかった項目で離婚についての決め事がある場合はメモするなりしておきましょう!
ウェブサイトの合意書は本当に簡易的なものだったので、後で必要になった時にその記述がされていないと無効になってしまうので要注意です!
コートハウス(裁判所)に離婚合意書を提出、ファイルする
ウェブサイトで合意書を作ったら、コートハウスに提出しにいきます。
「離婚したいんですけど」と離婚を申し立てたい人が出向き、申し立て料金を支払うだけでなく、申し立てられた方も離婚をしたい場合は、「やってやろうじゃねぇか!」と料金を支払う必要がありました。
なんでも金、金、金、なんですね、アメリカは。笑
ちなみに二人分で300ドルくらいだったと思います。もちろん離婚前なので旦那のお金で払わせていただきましたがね。へっ!
国際離婚ファイナル!裁判所出廷で離婚成立

コートハウス(裁判所)で離婚を申し立てるとコートハウスからEmailだったか電話だったか定かではないのですが、連絡が来ます。(また適当)
Countyによっては混み合っていて、その調停日を待つだけで1年以上待つ場合もあるそうですが、幸い私たちはへんぴな田舎に住んでおりましたので、申し立ててから1ヶ月という早さで調停日が決まりました。
ここでは、裁判官を前に申し立てた時に提出した離婚の合意書が事実かの確認が行われます。
そこで大事なのが、上記した、チープなオンラン合意書に記載されていない事項について意義あーーーーり!と主張すること。
私はそこには記載できなかった私の主張を書いた紙(旦那も合意済み)を持って行って、言いましたよ。
ちょっと待ったーーー!って。
ちゃんと裁判官がフムフム…と書き足してくれました!
裁判所の雰囲気
裁判所では、私たちのような凡人の離婚に1人の裁判官がつきっきりなはずもなく、何組かの離婚するカップルが同じ法廷内に座っていました。
数列ある傍聴席で離れて座っている人、隣同士で座っている人、様々でしたが、私たちは列を跨いで離れて座りました。
正直、彼らも離婚するとは分かっていても、離婚する様を人様に見られるのはあまり気分の良いものではありませんでしたし、離婚合意書の内容を裁判官が読み上げるのを聞かれるのも恥ずかしかったです。
あ、あのオンナ、○○ドル毎月もらうんだーーーとか思われてるのかな?とか考えちゃって。(あ、私だけか)
日本に帰国後の離婚手続き
私の場合、日本に帰国してから日本での離婚手続きを市役所で行ったのですが、これも比較的簡単に済ますことができました。
受付の方がとても親切な人だったからでしょうか。
日本の離婚手続きに必要なもの
※これは私の場合なので、各自市町村または領事館等にお問合せください。
- 離婚した裁判所発行の離婚証明書
(最後の離婚調停の時にもらえます) - その日本語訳(自力の翻訳でいけます)
- 離婚届け(海外の方のサインは不要という楽さ)
裁判所発行の法的な書類はとても翻訳が難しく、どの日本語が適当なのか悩んだのですが、受付の方が手伝ってくれて、これで良いですよーと受け付けてもらえました!
翻訳は時間もお金もかかるので、無料でできたこと、また、すぐに受理されたことで母子家庭の受けられる公的サポートがすぐに受けられた点でとても感謝しています。
市役所の駐車場で翻訳した私とは違って、みなさんは事前に翻訳を持参することをお勧めします…
国際離婚!日本に帰国するなら知っておくべきこと

アメリカで離婚をしてもそのままアメリカに残る方もいれば、アメリカで離婚して日本に帰国される方もいます。
私の場合、一度は日本に戻り、アメリカに戻ったパターンなのですが、日本帰国時にやっておいてよかったこと悪かったことがありました。
日本帰国やってよかったこと
- 国際免許発行
- 日本に帰国して無職でリラックス
これに尽きます。笑
日本の免許への書き換えも挑戦しましたが、実技試験で最後まで運転させてもらえないくらい日本の試験は厳しく、諦めました。
これがなければ息子とドライブに行くこともできなかったし、物を運んだりするのにレンタカーも借りられなかったし…と思うとゾッとします。
アメリカの車社会に慣れてしまった体は、もう日本のライフスタイルには戻れないと覚悟するべし!です。
日本帰国やっておけばよかったこと
- アメリカに残ればよかった
- 自分だけの名義のアメリカ銀行口座を作っておく
- デオドラントやボディクリームを持って帰る
- これ…多分視点だいぶズレてるよね。笑
アメリカに残る選択肢
- アメリカに残ればよかったって、それを言っちゃ元も子もないんですが。
- 私の場合は残れば子供が転校することもなかったし、子供がたくさんのオモチャや本を諦める必要もなかったのに…と小さい部屋で遊ぶ我が子を見て思い詰めることがありました。
個人口座の必要性
私の利用していた銀行の場合、Joint Accountの一人だけの名義を削除するということができないため、口座に名前がある限り名義人は自由にお金の引き出しができることになります。
アリモニーの受け取りや、ちょっとした収入に利用する口座は必ず個人名義のものにしましょう!(日本で受け取る場合は方法を確認しましょう!)
離婚前は良い顔をしていても、離婚後は他人…お金の信用はするべきにあらず!
デオドラント命
海外製品のデオドラントやボディクリームって安いのにいい香りなんですよね。それがかえない生活は私には考えられない!
かといって輸入して高いお金も出したくない!=アメリカに帰りたい!となるのですが。(笑)デオドラント製品は自分にピッタリが見つかるまで多めの持参をお勧めします。
離婚後は精神的に療養すべし!

私はきっと、アメリカに住んでいたかったのだと思うのですが、離婚を突然決意し、準備もないままに行動に移してしまったので、働いて子供を養える精神状態ではないと判断し日本に帰国しました。
それでも自分でアパートを借りて、新品の家電を揃えて暮らしていたのですが、日本で就いた仕事の合間にも泣いてしまうような状態で、思い切って仕事をやめました。
アメリカに残っていれたら…という思いは強くありますが、あの時の私には必要なことだったと納得するようにしています。
あの時がなかったら今の幸せはないですから…
次回は離婚騒動時からその後の精神崩壊、今の幸せとは!?について書きたいと思います。