アメリカ雑貨やビンテージが好きですか?可愛いですよね。カッコイイですよね。私も大好きです!
日本にも輸入されたりしていますが、アメリカでもアメリカンビンテージは人気があります。
でも、既製品ではこれだ!というデザインに出会えなかったり、サイズがぴったりではなく妥協しなければいけなかったり、なかなか素敵な掘り出し物を見つけるのは大変ですよね。
アメリカに移住・引っ越しをした日本人も、アメリカ生活に合わせた家具しか見つからず、例えば下駄箱(シューラック)などの収納家具には困っている人が沢山います。
でも、アメリカでは自分でDIYしたり、工夫して「無い物は作ってしまおう!」という文化が根強く、みんな独自の想像力を活かして制作活動を楽しんでいます。
中古でもみんなあまり気にせず、再利用するのは当たり前です。いかに安く作れるか、またはお金をかけても素敵なものを作るか、をみんな楽しんでいるんです。
今回はその中でもクリエイティビティに突出していて、家まで自分で作ってしまったアメリカ人の職人「トニー(Tony)」さんを彼の自宅を見ながら紹介をしたいと思います。
アメリカ家具やアメリカのスタイルが好きな人はもちろん、家具選びに困っている人やDIYアイディアを得たい人は必見です!
Contents
自然の中にたたずむ手作り家の一部を大公開!

夜ということもありますが、広くてなかなか全体を上手く撮れなかったのですが、この右側にはガラージ、左側にも寝室がつながっていて、これは中心のみの建物です。
大きいですよね!これ全部トニーさんがデザインをして組み立てていったそうです。
メンテナンスを兼ねて修復や改善を重ねていて、いまでも細部を変えたりしています。
ミシシッピ川が職場!凄腕フィッシャーマン(漁師)親子

この日はトニーさんの娘さんのお誕生日だったのでプレゼントが沢山ありますが、プレゼントの後ろにはリスの剥製などが置いてあります。
トニーさんのお父さんもクリエイティブでビジネスセンス抜群。様々な事業を展開していて、親子で網漁をしていた時代もありました。
お父さんは現在も現役ですが、トニーさんは漁師を引退しているので昔愛用していたボートを棚にしたそうです。
そのトニーさん愛用ボートで作られたオリジナル家具が玄関で出迎えてくれました。棚にはトニーさんのコレクションがデコレーションとして飾られています。
森の中にある自宅にはアメリカの素敵がいっぱい!
トニーさんのこだわりは、木とメタル(金属)しか使わないということ。メタルといっても昔ながらの荒いビンテージ感があるもので、自分で加工もお手の物です。
こだわりがあるからこそ全体がしっかりマッチしてまとまりが出るんですね!
まさにコテージ!広々としたリラックス空間リビングルーム

ビルトイン式のカウチ(ソファ)は広々としていて、数段の階段を登る高さのある造りになっています。
テーブルの下にはトニーさんが昔狩った動物の毛皮も敷いてあり、まさに山小屋感が漂います。
現在は小さな赤ちゃんのためのベイビーゲートを設置してありますが、一つは扉になっていて大人の出入りも簡単になっています。
高い吹き抜けの天井もカッコイイ

アメリカの家では天井(英語でCeiling/シーリング)にファンが付いていることが多く、トニーさんの家も高いところでファンが回っていました。
天井はあえての鉄板が貼られており、錆の具合も味があります。
憧れのアイランドキッチン

キッチンとダイニングキッチンの境目の壁に石を貼り付けるデザインはトニーさんの自宅の周りの自然とマッチしていてとても自然で美しいです。
パントリーやシンク周りのキャビネットはアメリカでも最近爆発的人気になっているカントリーバーン(農家の倉庫)扉のデザイン。とても素敵でした。
バーンドアの画像はこちら==>Barn Door Pictures
趣味はアメリカンインディアンが使っていた歴史あるアイテム収集
トニーさんは森の中に住んでいて、家の脇には湧き水が流れ、沢山の果物のなる木々が茂る豊かな土地を所有しています。
少し茂みに入ると、昔インディアンが使っていた石で作られたアローヘッド(Arrowhead=弓矢の先のこと)を見つけることができ、それを収集するのがトニーさんの趣味のひとつでもあります。
アメリカのカントリーサイドならではの歴史を感じるコレクションです。
棚の上にある小物一つ一つもレトロなもコレクションが揃っています。
地下へ続く不思議な階段はドキドキ・ワクワクさせてくれる

トニーさんの家は地下を含めた3階建て。
扉だらけの階段を降りると、ストレージ(収納)やベッドルーム、プライベートカウンターバーのある広い地下へと続きます。
ここだけのヒミツですが、この扉のどれかは本当に開く収納なんですって!


謎めいた雰囲気がして、この家で一番遊び心を感じるところかもしれません。
セントルイスに来たらイリノイ南部の田舎にも触れよう
トニーさんとお父さんは二人でそれぞれTONYS FISHとTRAPPERS FALLというキャンプ場を経営しています。1984年から続くアクティビティ体験施設です。
キャンプ場ではキャンプを楽しみながら湧き水から流れてきた水を溜めたポンド(池)で育てられた魚の魚釣りを楽しむことができ、ポンドの脇には小さなキャビンもあるので、子供連れでも安心です。
また、MO(ミズーリ州)セントルイスからミシシッピ川を渡ってイリノイ州へドライブして1時間ほどの所にあるのに、大都市からは想像できない自然の豊かさに驚かされます。
セントルイス観光の際にイリノイ北部のシカゴとはまったく違うイリノイ南部の魅力を体験するのにピッタリのロケーションです。
TONYS FISHの看板の立つ道路をドライブすると脇に見えてくる崖の中に作られたケイブはオススメの無料スポットで、ドライブするだけで夏でも冷たい空気が感じられます。
その道を抜けるとRocherという可愛らしい小さな町、その先にはフォートと地元の人が省略して呼ぶ歴史的建造物をそのままにした公園もあります。
ヨーロッパ風の建物や、当時使われていた見張り台や食べ物の倉庫、監獄なども実際に見たり入ったりして体験でき、小さな子供用の公園もあるので覗いてみるのもいいかもしれません。
こちらも無料で運営されているのが嬉しいですよね♪
Fort de Chartresの公式ページ==>http://www.fortdechartres.us/
TONYS FISH
1926 Bluff Rd, Prairie Du Rocher, IL 62277
(618)-458-6672
トニーさんの現在・これから

トニーさんはアメリカ人のお父さんとドイツ人のお母さんを持つハーフです。
小さいころからいくつもの事業を行っていたトニーさんのお父さんのお手伝いをして、力仕事や漁やビジネスなど何でもお父さんの傍らで学んできました。
ハーフキッズとして多文化に幼いころから触れていた影響もあるのでしょうか、小さいころからお父さんにも「トニーはやれば何だってできる子」と言わしめるほど多才で、それは今でも変わりません。
現在大人になって活動の幅を広げた彼は、一つの職業の枠に囚われることなく創作活動やビジネスを楽しんでいます。
トニーさんは現在、その独創的なセンスを活かして、大工さんたちと共に建築業に携わっていますが、その傍らで創作活動も活発に行い、Well Built(丈夫)な設計かつデザイン性に優れた家具や雑貨などを作っています。
アメリカではジャンクと呼ばれるような鉄くず(トニーさんにとってはお宝)や所有する土地から切ってきた木を使っての創作など、日本人の「モッタイナイ」精神にも似通った作品はとてもオリジナリティに溢れています。
昨年、娘さんも生まれてお父さんとして、男性としても魅力を増すトニーさんの今後の創作活動に注目です。
「アメリカンテイストが好き!」「アメリカで好みやピッタリサイズの家具が見つからず困っている・・・」なんて人はオリジナリティあふれる家具やデコレーション雑貨をオーダーしてみてはいかがでしょうか?
TONY ESKER(トニー エスカー)
日本語でのご質問・お問い合わせはBELLが窓口です==>お問い合わせページ