避妊といえばピルやミレーナ(IUD/子宮内避妊用具)など日本でもだいぶ浸透してきたのではないでしょうか。
しかし、避妊方法最先端のアメリカではまだまだ日本では知られていない避妊方法がたくさんあります。
今回私は、アメリカで無保険ながら避妊インプラントという物を体験しました。
アメリカでは有名女優でコマーシャルも行われているほど有名でポピュラーなものですが、日本ではあまり知られていないかもしれません。
「保険のシステムやカバー率の違うアメリカでの値段が気になる」「シングルマザーで無保険になってしまった…」「どんな種類があるのか分からない」などアメリカ生活の中で避妊難民になっている皆様に役立つ記事となれば幸いです。
アメリカでは当たり前!避妊してる?

日本でもホルモンバランスの調整のためや避妊目的でピルやIUDを利用する人は増えてきました。
しかし、日本ではいまだに偏見があったり、利用率は海外に比べると低い現状があります。
国際恋愛・国際結婚をしている人にとっては割と身近なものかもしれませんね。
交際している外国人の彼から、ピルを飲んでほしい、などと避妊方法について提案されることもあるくらい、Birth Controlについての意識は高いものなのです。
みなさんはどんなBirth Control/避妊をしていますか?
アメリカで保険なしの避妊治療ならPlanned Parenthoodに行くべし

- 低コストで避妊トリートメントを受けたい。
- LGBTに分類されるためにドクターと性についてのケアを進める必要がある。
- 妊娠したがどこに行けばいいか分からない。
- プライベートゾーンに関する病気の検査がしたい。
- 保険がない。
そんな周りには言えない悩みをアメリカで抱えているなら、Planned Parenthoodに行くべし。です。
低コスト、または無料で受けられるケアは無いかとアメリカの友人に聞くとすぐにここを教えてくれました。
Planned Parenthoodとは
避妊だけでなく、女性・男性の性やプライベートゾーンにまつわる病気のチェックアップやケアを行ってくれる場所です。
例えば今回私は避妊ケアを受けるにあたって、妊娠検査、エイズ検査などを行いました。
安心してください。どちらもネガティブ(陰性)でした。(聞いてない)
ドクター曰く、患者は男女、12歳くらいの子供から大人まで様々です。
実際私の訪れたクリニックにも何人か多分「THEY」という方々がいらっしゃいました。
確かめてはないので失礼があったら申し訳ないですが、主観での呼称を選ばせていただきます。
State Insuranceはいらない!
私もアメリカにシングルで移住してState Insuranceをすぐに申し込みましたが、とても時間がかかります。
ということで、State Insuranceを受け取る前に私はPlanned Parenthoodを予約しました。
無料なのか、値段はいくらなのか気になって電話で予約しようとしたところ、「どんな治療も無料でなんかやってないわ」と言われましたが、Webサイトにもあるようにコスト無料$0〜サービスを受けることが出来るので安心してください。
これはアメリカあるあるですが、一度一人に話を聞いただけで情報が正しいと信用しては行けません。
無保険の方は収入に合わせて保険を申請する手助けをしてもらえて、私の場合、離婚後の無収入時でのオフィス訪問だったので、その場で利用できるカードを発行してもらいました。
診察から施術まで無料で、カードも即日その場で発行されるのでとても快適です。
審査の際にSSN(ソーシャルセキュリティナンバー)と収入を聞かれて、私は現在無職で収入ゼロだったので全部無料になったみたいです。
予約方法
電話・オンライン・直接行く方法がありますが、インターネットが使えるならオンラインが簡単で便利です。
全米各地にありますので、近くのドクターズオフィスを探して予約してみてください!
予約ページはこちら
アメリカでは当たり前!?人気の避妊方法・種類

日本ではピルや子宮内避妊用具などがやっと浸透してきましたが、アメリカではより多くの避妊方法を選択することができます。
沢山あるので一部抜粋してご紹介します。全て見たい、という方など詳しくはリンク(英語)を参照してください。
腕に入れるタイプの避妊インプラント
今回私が選んだのはこのタイプ。
ウェブサイトによると費用はUp to$1300ですが、私の場合は無保険の人がもらえるカードで全て無料でした。
某有名女優によるコマーシャルもテレビで流れるなど避妊への理解が進んでいるアメリカでは、インプラントもポピュラーになってきています。
ウェブサイトによると99%の避妊率を誇っています。腕に入れるだけで避妊できるなんて不思議ですよね。
ちなみに、最近推しのメソッドだから99%表記なのでは?と疑ってしまうのは私だけですか…?笑
そんなの日本で聞いたことない!避妊注射
3ヶ月に1回の注射で避妊が出来るという優れもの。
毎回Up to$150がかかり、3ヶ月に1度のアポイントメントという定期的なフォローアップが必要なので、私みたいに相当なズボラ・ガサツ人間は黙ってインプラント!という結論になるのです。
避妊率は94%。
本当に輪っか!避妊リング
日本で避妊リングと調べるとIUD(ミレーナと呼ばれることも)が出てきますが、アメリカでは子宮に挿入して3〜12年放置できるIUDと避妊リング(Birth Control Vaginal Ring)は異なるものです。
1ヶ月に1回リングの交換が必要になるだけでなく、避妊率も91%とIUDよりも低めです。
でも…IUDを入れて数年のうちに妊娠した人も数人知っているので、避妊に絶対はなさそう…(えっ)
簡単貼るだけの避妊パッチ
毎週張り替えるだけの避妊パッチはUp to$150。
91%の避妊率ということで妊娠を望まない方にとっては低めの数値になりそう。
毎週取り替えるという点も忘れないようにするのが大変!という印象を受けるのがズボラ・ガサツ女の本音…。
Birth Control Implantインプラントのレビュー・体験談
では、今回私がアメリカで体験したBirth Control Implantを写真と共に紹介します。
少しグロテスクな画像も含まれますので苦手な人は注意して閲覧してください。
受診から施術までの流れ
アポイントメントは翌日すぐに取ることができましたが、受付からオフィスを出るまでには3時間ほどかかりました。
アメリカでは特に初診の場合は医者の待ち時間がこれくらいなことも珍しくはないですよね。
避妊治療を受けるにあたり、妊娠テスト、エイズテスト、クラミジア検査など様々なテストを要求されます。
中には希望制のものもあるのですが、もし私のケースのように無料で検査が受けられるのであれば、無料で受けられるものは受けておいて損はないでしょう。
格安・無料で提供するトリートメントだからなのか、アメリカだからなのかは不明ですが(多分アメリカだから)テストは自分でするものもありました。

こんなキットを渡されて、長い綿棒でクルクル自分のプライベート内部をしてくださいねーーー。そしたら綿棒を瓶の中に入れてーーうんたらカンタラ。
って…衝撃すぎます、流石アメリカ!
戸惑いましたが、ガサツで不器用な私でも簡単にできたから大丈夫ですよ♪
初診で訪れたオフィスでは施術予約がいっぱいだったのですが、次の日に近隣別オフィスで施術予約が取れたのでとてもスムーズに進みました。
避妊インプラントのメリット
- 5年も持つので簡単・楽ちん
- ピルみたいに飲み忘れたりしないのでズボラさんでも大丈夫
- 男性は何も感じないので喜ばれること間違いなし
避妊インプラントのデメリット
- 日本ではまだ取り扱いがないので、日本帰国後は取り出すことが困難になる可能性がある。
- ドクター曰く、副作用で体重が増えることがあるそう。見た目に拘りがある人にとっては懸念になるかも
注意点
ドクターからも説明されますが、インプラントを入れたところが化膿する場合があるそうです。
また、入れた後は数週間あざが残るので、露出してあざを見せたくない人は時期を考える必要がありそうです。
避妊インプラントを入れた時の様子
待ちあい室での待ち時間は1時間ほどありましたが、バックに入ると20分くらいで終わりました。
他の病院と同じように名前などを質問される本人特定や、ドクターとの最終的な確認をして施術します。
麻酔はすぐ効くので、効いているかの確認が取れ次第インプラントを挿入。
恐怖心から入れられている感を感じるような気もしましたが、痛みは全くありませんでした。
避妊インプラントを入れた後の様子
施術後すぐは24時間外してはいけない包帯(?)テープ(?)をぐるぐる巻きにされました。
看護師のお兄さん曰く、それをしないと腕が2倍以上に腫れるそう。
施術後すぐに、「あなたの場合もう既に腫れてきてるわ」と医者に言われたので、されるがままにグルグル巻きに…

私はガサツ故にその夜のシャワーで濡らして取る羽目になりましたが、その後腫れは気にならなかったです。
※あくまでも自己責任でお願いします
数週間ほどインプラントが入っている腕の内側に大きな5センチ程の字が残り、腕をある角度に曲げたりすると1週間ほどは痛みを感じたりすることはありましたが、すぐに気にならなくなりました。

追記(施術から3週間後)
避妊インプラントを腕に入れてから3週間が経ちました。あざは全くなく、痛み痒みもありません。
2週間くらいまでは、時々インプラントが入っている部分に痒みを感じることがありましたが、我慢できない!という程では全くなく、問題ありませんでした。
腕を触るとインプラントが入っている部分が固く、存在を感じることができますが、これは医師曰く月日が経つにつれて目立たなくなるそうです。
アメリカホームレス・無保険避妊体験まとめ

海外と日本を行き来したり、忙しかったりする女性にとって、ピルって時差があったり、入手するのに保険がなくて困ったり、、とTake careすることが大変だったりしますよね。
日本で浸透してきているIUD(ミレーナ)を利用している人も多いのではないでしょうか。
しかし、アメリカではもっと多くの選択肢から避妊方法を選ぶことができることが今回わかってもらえたと思います。
私自身も「無保険で病院に行ったら請求が怖い」とか、「State Insuranceの申請を手伝ってくれるだけなんでしょ?」なんて知ったかぶっていたのが本当に悔やまれます。
即日発行で無保険で受けられるサービスがあるなんて、自分ではなかなか見つけられませんよね。
私は無料で受けられた上に、アメリカと日本を行き来する私の生活スタイルには5年間何も気にすることなく避妊の効果をキープできることはとてもありがたいことです。とても満足しています。
今回の記事がアメリカで国際離婚を経験した方や、無保険で困っている方に少し役立つ情報が提供できたなら幸いです。
大切な体をケアしている女性って素敵です。
メリット・デメリットや自身のライフスタイルを考慮して自分にピッタリの避妊方法を選んでいきましょう♪